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「飛騨 鬼ころし」 の由来
かなり古い時代より当酒蔵では、辛口の酒を造っており、地元の方々に愛飲されていました。当時は、甘口の口当たりの良いお酒が上等であるという中での辛口酒は異端で、「鬼も殺す」ような辛口と言われ続けてきました。恐らく全国の蔵元にも辛口酒を造っていた所は、そのように言われていたと思います。が、「鬼ころし」には、もうひとつの意味があります。「粗悪な酒」ということです。甘口全盛の中での辛口酒は、悪いイメージがありました。今とは逆です。また、殺すという言葉が銘柄としては、不適当だったのでしょう。
いつしか、全国の「鬼ころし」は姿を消していきましたが、当蔵ではひたすら造り続けて参りました。それが、「地酒ブーム」や「淡麗辛口の流れ」にもマッチし、当蔵の鬼ころしは品質的にも評価を得、脚光を浴びることにもなりましたが、それにつられ、全国のあらゆる地より、各鬼ころしが、復活したり、また新たに誕生し、約200銘柄くらいに膨れ上がりました。「渡る世間は鬼ばかり」です。しかし、その鬼ころしも今ではパックに入った、安いお酒の代名詞となり、品質的にも決して誇れる内容のお酒とは言えるものは少なくなり、もうひとつの意味「粗悪な酒」となってしまったのはとても残念です。
当蔵の「飛騨 鬼ころし 本醸造」は厳選された原料米を吟醸クラスの58%までしっかりと磨き、丹念に仕込んでいます。そして単に辛口酒としてでだけでなく、呑むことにより、人の心の中に宿る鬼を殺していただけるよう、願ってお酒を造っています。
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